ニュース 社会 作成日:2018年3月27日_記事番号:T00076213
今月24日にシーズンが開幕した韓国プロ野球「KBOリーグ」で1人の台湾人選手が注目を集めている。米大リーグを経て今年1月にKBOリーグのNCダイノスに入団した王維中投手(25)だ。さっそくLGツインズとの開幕戦に先発した王投手は見事勝利を収めて実力の片りんを見せた。ダイノスが本拠地とする慶尚南道昌原市の市長も台湾人観光客の誘致につながると期待感を寄せている。
王投手(中)はインタビューで、試合前には音楽を聴いて緊張をほぐしたなどと話した(24日=中央社)
台東市出身の王投手は、2011年に19歳で大リーグのパイレーツと契約。13年にルーキー・リーグでプロデビューし、その後、移籍したブルワーズで14年にメジャーデビュー。しかしこの年、リリーフとして計14試合に登板したものの、防御率10.90と振るわず、15年以降の大半をマイナーで過ごした後、今年1月に韓国プロ野球初の台湾人選手としてNCダイノスと契約した。
王投手は時速150キロメートルを超える速球を武器とする左腕で、24日の開幕戦でも初回にいきなり、この日最速となる153キロのストレートを投げ込み3者凡退に打ち取った。その後、何度かピンチを迎えたものの、7回89球を投げて6奪三振、被安打6、失点1に抑え、勝利投手となった上、リーグ最優秀開幕投手に選出された。
ただ、韓国メディアは、王投手のパフォーマンスよりも、彼の活躍が生み出す波及効果への関心が高いようで、韓国に詰め掛けた大勢の台湾人記者の様子や、王投手の登板時、韓国の実況中継サイトに台湾から多くのアクセスがあったことなどに紙面の多くが割かれた。
なお報道によると、KBOは現在、初の海外向け放映権供与を台湾のテレビ局などと交渉中で、早ければ4月から王投手が登板する試合が台湾で生中継される見通しだ。
ダイノスの開幕戦は昌原市の安商守(アン・サンス)市長も来場して観戦。端正な顔立ちの王投手について「昌原市民はみんな、彼をイケメンだと感じている」と持ち上げて、来年予定する新球場の建設に言及し、台湾のファンが同地を観光に訪れることを歓迎すると語った。なお、既に韓国の旅行会社が「王維中ツアー」を企画中との情報も出ている。
経済効果を考えれば、昌原市では王投手のますますの活躍を期待したいところだが、注目度が高まれば日本の球団も放っておかないかもしれない。
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