ニュース 電子 作成日:2018年3月28日_記事番号:T00076215
台湾積体電路製造(TSMC)傘下の世界先進積体電路(VIS、バンガード・インターナショナル・セミコンダクター)は、3年間にわたる研究開発(R&D)の末、シリコン基板上に窒化ガリウム(GaN)を用いた半導体デバイスを生成する「GaN-on-Si(ガン・オン・シリコン)」技術が量産段階に入った。28日付工商時報が伝えた。
VISは系列のシリコン基板メーカー、QROMISと提携し、昨年末までに8インチGaNウエハーの試験生産にこぎ着け、年内にも世界で初めて同ウエハーの受託加工業者となる見通しだ。今後や第5世代移動通信(5G)向けの需要を見込む。
GaNは高周波トランジスタなどに使用される半導体材料で、それを使用した電力増幅器(PA)がコネクテッドカーや電気自動車などに使用され、爆発的な伸びが期待されている。GaNは高温、高周波での動作に適し、低抵抗で使用面積も小さいため、コスト削減につながる。
5G普及に向けては、GaNを使用したパワートランジスタが基地局などでLDMOS(横方向拡散MOS)に代わり採用される見通しのほか、スマートフォンでもガリウムヒ素(GaAs)に代わり、GaN製造プロセスによるPAが採用される可能性が高まっている。
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