ニュース 社会 作成日:2018年3月29日_記事番号:T00076256
宜蘭県の海岸で27日、小学生が清掃活動を行っている最中に海から漂着したとみられるデジタルカメラを発見した。内部に残っていた画像をもとに教師がインターネットを通じて持ち主を見つけ出したいと呼び掛けたところ、わずか1日足らずで東京の女子大生が約2年半前に石垣島で紛失したものと判明した。
宜蘭県岳明小学校では27日、全校生徒を挙げて蘇澳港周辺の海岸でごみ拾い活動を実施した。その際、5年生の男子生徒が防水ケースに包まれた1台のデジカメを発見。ケースにはびっしりとフジツボが付着していたものの、中のカメラ本体はきれいなままで、報告を受けた教師の李公元さんが学校へ持ち帰り、確認してみるとメモリーカード内に大量の写真が保存されていることが判明した。
これら写真を詳細に調べると、その多くは沖縄県の石垣島の風景や同島でのスキューバダイビング中に撮られたもので、最後に撮影された日付は2015年9月7日となっていた。李先生はこうした情報から、カメラの持ち主は日本人の若者と推測し、自身のフェイスブック(FB)ページ上に数枚の写真を掲載して「捜索」を呼び掛けた。
すると投稿は瞬く間にネット上に拡散され、さらにこの情報に目を留めた謝長廷駐日代表も、一部の写真に写り込んでいたダイビングショップにスタッフを通じて連絡を取るなど協力。その結果、わずか1日足らずでカメラの持ち主は上智大学3年生の椿原世梨奈さんと判明し、李先生は28日午後8時ごろに彼女と連絡が取れたという。
「こんなことが起こるなんて」と驚く椿原さんによると、15年の夏に友人と石垣島へダイビングに行った際、海中でカメラを紛失したそうで、約2年半の年月をかけて宜蘭県の海岸に漂着したことになる。
なお「カメラを持ち主に返したい」という李先生の意向を受け、椿原さんは6月に台湾を訪問して感謝の気持ちを伝える予定だ。
デジカメを拾った男子生徒は、「お礼はいらない。落とし主に思い出を取り戻してもらえればよい」と話した(29日=中央社)
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