ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

第3原発1号機検査入り、電力供給に再び懸念


ニュース 公益 作成日:2018年3月30日_記事番号:T00076274

第3原発1号機検査入り、電力供給に再び懸念

 台湾電力(台電、TPC)第3原子力発電所(屏東県恒春鎮)の1号機が4月3日から45日間の定期検査に入る。台湾の原発は第2原発2号機が稼働再開直後に緊急停止するトラブルを起こしたばかりで、当面は原子炉2基のみの運転となり、夏に向け電力供給が不足する可能性が出てきた。30日付聯合報が伝えた。

 TPCは当初、第3原発1号機の検査期間を第2原発2号機の稼働させることで電力供給を補う構想だったが、緊急停止トラブルで思惑が外れた。民進党政権は原発の稼働判断に慎重で、第2原発2号機の稼働再開が長引けば、運転予備率の低下は避けられない。

 TPCは現在予想されるピーク時の運転予備率は6.39%で、電力供給が逼迫(ひっぱく)する「黄信号」状態に当たるとし、第3原発1号機の検査期間には電力供給の警戒レベルである「オレンジ信号」状態になる可能性もあると判断している。

 沈栄津経済部長は29日、「TPCの報告を踏まえ、第2原発2号機の稼働を夏までに再開できるかどうかを判断する。今夏の運転予備率は低迷する見通しだ」と述べた。