晶華麗晶酒店集団（リージェントホテルズグループ）傘下のホテル、蘭城晶英酒店（シルクスプレイス宜蘭、宜蘭市）は、5,000万台湾元（約１億8,000万円）を投じてフォルクスワーゲン（ＶＷ）車34台を購入し、２泊３日以上の宿泊客が無料で借り受け、自ら運転して利用できるサービス（走行距離100キロメートル以内は燃料費も無料）を６月に開始する。業界初の試みだ。30日付工商時報が報じた。
シルクスプレイス宜蘭は今回、「ビートル」、「ゴルフ」に加え、家族での利用に適した７人乗りミニバン「トゥーラン」を購入。宿泊客は自由に車種を選んで利用できる。
新北市と宜蘭県を結ぶ雪山トンネルが2006年に開通して以降、宜蘭県には相次いでホテルが開業し、競争が激化しているが、シルクスプレイス宜蘭は昨年の売上高が８億4,000万元と、台湾全土のレジャー・リゾートホテルで首位に輝いた。
なお同ホテルの宿泊客のうち約80%が台湾人で、かつ80%が１泊２日の利用となっている。このため、２泊３日以上の宿泊客に自動車貸し出しサービスを提供することで滞在期間を伸ばし、客室稼働率を高めるとともに、中南部の台湾人や外国人客の開拓を進めたい考えだ。
