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新iPhone材料未決定か、台湾サプライヤーに影響も


ニュース 電子 作成日:2018年4月2日_記事番号:T00076314

新iPhone材料未決定か、台湾サプライヤーに影響も

 業界関係者の情報によると、米アップルは下半期に発売するとみられるスマートフォン「iPhone」の新機種に採用する材料が依然決まっていない。iPhone新機種に採用する材料は例年4月に決まり、5~6月にファウンドリーでの試験生産を開始するが、今年は進ちょくが例年より遅れており、部品メーカーへの発注時期が1週間以上後ずれすると予想されている。このため、台湾のサプライヤーの非需要期の業績が例年以上に悪化するとの懸念が浮上している。2日付経済日報が報じた。

 日本と韓国の材料、設備メーカーによると、アップルはiPhone新機種のデータ転送速度、耐熱性の向上を図る一方で、コスト削減、部品の在庫消化を進めるため、さまざまな材料のテストを繰り返しているという。

 アップルの材料サプライヤーのうち、パナソニックは液晶ポリマー(LCP)を独占供給しているとされるが、アップルはiPhone新機種についてLCP以外の材料のテストも行うとの観測が浮上している。業界関係者は、アップルは第5世代移動通信システム(5G)に対応するため、ポリイミドを採用する可能性があると指摘した。

 プリント基板(PCB)の▽臻鼎科技控股(ZDT)傘下の鵬鼎科技▽台郡科技(フレキシウム・インターコネクト)▽燿華電子(ユニテック・プリンテッド・サーキット・ボード)▽欣興電子(ユニマイクロン)──などは、アップルのスマートスピーカー「HomePod(ホームポッド)」やタブレット端末「iPad」などに生産能力を振り向けて非需要期を乗り切る構えとみられる。