ニュース 金融 作成日:2018年4月9日_記事番号:T00076373
金融監督管理委員会(金管会)は3日、不動産開発最大手、遠雄企業集団(ファーグローリー)傘下の生命保険会社、遠雄人寿保険(ファーグローリー・ライフ)の不動産投資開発で内部統制に重大な欠如があったとして、保険法違反で遠雄人寿に1,440万台湾元(約5,300万円)の罰金を科すほか、3年間の新規不動産投資の禁止、趙信清総経理など4人の解職を命じると発表した。保険会社に対する処分としてはこれまでで最も重い。4日付工商時報が報じた。
金管会保険局の張玉煇副局長によると、遠雄人寿の14件の不動産投資開発では、事業者選定から調達、工事監督、竣工(しゅんこう)検査、代金支払いまで全て遠雄グループの建設会社が担当していたと指摘。コンプライアンス(法令順守)を含むコーポレートガバナンス(企業統治)が発揮されておらず、責任者としての監督責任を果たさなかったと説明した。
3年間の新規不動産投資の禁止は、金管会による処分期間としては過去最長だ。張副局長によると、遠雄人寿の運用可能資金のうち約10.3%の約400億元が不動産投資に充てられている。
遠雄人寿は同日、孟嘉仁董事長が総経理代理を務めると発表。また、同社の財務、業務推進、保険契約者の権益に影響はないと強調した。
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