ニュース 電子 作成日:2018年4月10日_記事番号:T00076388
仮想通貨の採掘(マイニング)装置の世界最大手、北京比特大陸科技(ビットメイン)が台湾積体電路製造(TSMC)の主要顧客に浮上する中、ビットメインが仮想通貨「イーサリアム」専用に開発したマイニング装置「アントマイナーE3」の出荷開始時期が遅れる見通しとなっている。10日付電子時報が伝えた。
サプライチェーン関係者によると、アントマイナーE3は動作効率が想定に達しておらず、小規模の出荷が始まる時期は7月中旬から下旬にずれ込む見通しだ。その上で、動作効率を改善した改良版が第4四半期に投入される見通しだという。出荷量は通年で180万~200万台で、TSMCの28ナノメートル製造プロセスを採用する。
TSMCはビットメイン向けに16ナノメートル製造プロセスでASIC(特定用途向けIC)を出荷しているが、仮想通貨の相場下落でマイニング装置の需要が腰折れする懸念も存在する。このため、ビットコイン向けのマイニング装置でシェア7割を占めるビットメインがTSMCへのASICの発注量を減らす可能性もあるが、サプライチェーン関係者は「現時点で発注の明らかな縮小は見られない」としている。ビットメインは現在、TSMCと7ナノメートル製造プロセスによる業務提携について協議しているもようだ。
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