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3月輸出総額299億ドル、過去最高を更新【図】


ニュース その他分野 作成日:2018年4月10日_記事番号:T00076406

3月輸出総額299億ドル、過去最高を更新【図】

 財政部統計処が9日発表した3月の輸出総額は、前月比34.1%増、前年同月比16.7%増の299億9,400万米ドルで、過去最高を更新した。財政部統計処の蔡美娜処長は、世界経済の持続的回復、国際原材料価格の上昇に加え、新技術採用製品の増加、中国向け電子部品の輸出回復などが貢献したと説明した。10日付工商時報などが報じた。

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 製品別では、半導体など電子部品が105億4,500万米ドルで、前年同月比21.5%増加した。増加は3カ月ぶりで、単月としての過去最高を更新した。蔡処長は、高性能計算(ハイパフォーマンスコンピューティング、HPC)や仮想通貨の採掘(マイニング)向けの需要の高まりに加え、中国の携帯電話メーカーの在庫調整が一巡し、調達が増えたことが貢献したと説明した。

 ベースメタルおよび製品は28億1,500万米ドルと、前年同月比18.6%増加した。機械は24億3,100万米ドルで27.2%増加した。共に18カ月連続の成長で、単月としての過去最高を更新した。

 一方、液晶パネルなど光学器材は9億7,900万米ドルと前年同月比3.4%減少し、2カ月連続で前年同月を下回った。顧客が在庫確保に慎重なことや、テレビ用パネル価格の下落の影響を受けた。

 その他主要製品は、▽情報通信技術(ICT)・オーディオ製品、29億300万米ドル(前年同月比3.4%増)▽プラスチック・ゴム、22億1,200万米ドル(16.9%増)▽化学品、20億4,100万米ドル(32.9%増)▽鉱産物、10億3,300万米ドル(4.6%増)▽輸送機械、9億5,400万米ドル(14.4%増)──と軒並みプラス成長だった。

中国と日本向け、過去最高

 輸出先別では、中国(香港含む)が134億3,400万米ドル(前年同月比30.9%増)、日本が19億9,700万米ドル(18.8%増)で、共に単月としての過去最高を記録した。その他は▽欧州、26億9,200万米ドル(15.1%増)▽米国、31億2,900万米ドル(4.3%増)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、50億1,800万米ドル(1.6%増)──と軒並み増加した。

 第1四半期の輸出総額は、前期比7.1%減、前年同期比10.6%増の797億4,300万米ドルと、第1四半期としての過去最高を更新した。

 財政部は、第2四半期の輸出総額は行政院主計総処の予測値8.6%を上回り、2桁成長が続くと予測した。