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台湾セメント、輸出価格を最大12%引き上げ


ニュース その他製造 作成日:2008年5月23日_記事番号:T00007641

台湾セメント、輸出価格を最大12%引き上げ

 
 台湾セメントは石炭コストの上昇を受けて、6月よりアフリカ、米州向けのセメント価格を平均9~12%値上げする。23日付工商時報が報じた。

 黄健強同社副総経理によると、同社の顧客であるナイジェリア最大の民間企業、ダンゴテ向けのセメント価格は、従来の1トン当たり34米ドルから3~4米ドル引き上げることが決まった。中東や南欧、東南アジア、インド、トルコ、スペイン、パキスタン、アフリカなどの地域はセメント需要がここ2~3年旺盛で、台湾セメントは今後、アフリカ向けは200万トン、中東向けは100万トンを追加輸出する予定だ。

 一方、米国市場の動向について黄副総経理は、「サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題の影響で、この1年でセメント需要が15%減少し、当社の米国向けセメント輸出もかつての最高時の年間200万トンから、今年は50万トンに減る」という見通しを示した。

 台湾セメントの台湾域内での年間生産量は現在1,070万トン、このうち500万トンを輸出に回している。