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記事番号:T00076487
2018年4月16日15:54

 台湾初の洋上(オフショア)風力発電所向け海底基礎構造物製造会社、興達海洋基礎公司の本社兼工場の着工式が15日、高雄市茄萣区の興達港で行われた。2020年1月よりジャケット式海洋構造物を年間50~60基生産する。台湾で洋上風力発電関連の生産ラインが整備されるのは今回が初めてで、同産業の発展に向けて指標的な意義を持つ。16日付工商時報などが報じた。

/date/2018/04/16/00top1_2.jpg着工式では沈栄津経済部長(右2)、陳菊高雄市長(右3)がくわ入れを行った(15日=中央社)

 興達海基は、中国鋼鉄(CSC)が3月末に34億2,100万台湾元(約125億5,000万円)を投資して設立。興達港は行政院より「高雄海洋科技産業創新専区」に指定されており、興達海基はこのうちの「海洋工程区」27ヘクタールを使用する。高雄市政府からの建築認可取得は4月11日で、15日に工場着工と、スピーディーな展開を見せている。

 台湾は脱原発推進に伴い2025年段階で総発電量の20%を再生可能エネルギーとする計画で、洋上風力発電の25年時点の設備容量は5.5ギガワット(GW)を目標とする。長期的には洋上風力発電機700基が設けられ、1基当たりの製造コストが10億元として、計7,000億元規模の商機がもたらされることが期待されている。

 興達海基の親会社であるCSCの翁朝棟董事長は、洋上風力発電を同社の高品質鋼材の出荷先として期待していると話した。洋上風力発電機は1基当たり2,600トンの鋼板製品を使用する。

 洋上風力発電商機を台湾業界で獲得すべく、興達海基は、▽良聯工業▽俊鼎機械廠(CTCIマシナリー)▽台朔重工(フォルモサ・ヘビー・インダストリーズ)▽中国鋼鉄結構(CSSC)▽中鋼機械(CSMC)▽台湾国際造船(台船、CSBC)▽栄聖機械工程▽振鍵産業▽万機鋼鉄工業▽銘栄元実業▽遠東機械工業(FEMCO)──の計11社と産業アライアンスを組織し、同日に発足式も行われた。全11社のうち7社までが高雄の地場企業だ。

/date/2018/04/16/00top2_2.jpg興達海基の本社兼工場の完成予想図。来年末の完工を予定している(15日=中央社)

興達港の活性化も

 着工式に参加した陳菊高雄市長は、高雄は台湾の洋上風力発電の2大アライアンスがある上、洋上風力発電に関連した海上土木、造船、鉄鋼などの有力産業を抱えており、従来型重工業産業を付加価値の高いグリーンエネルギー産業に転換する上で優位性を持つと語った。

 陳市長はまた、今後興達港に経済部と科技部の主導によって▽海洋科技工程人才育成センター▽海洋科技産業創新研究開発(R&D)センター▽海洋科技工程材料研究開発センター──が設けられると明らかにし、長年低迷していた同港の活性化が見込めると話した。

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