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ガソリン高騰、庶民は通勤に自衛策


ニュース 社会 作成日:2008年5月26日_記事番号:T00007658

ガソリン高騰、庶民は通勤に自衛策

 
 ガソリン価格の高騰が続く中、自家用車での通勤をやめ、バイクやバス、都市交通システム(MRT)などを利用する庶民が増えているが、さらに一歩進んで相乗りや自転車通勤を始める人々も出現している。

 マイカー通勤の場合、ガソリン代や税金、保険、車検やメンテナンス、駐車場代など諸費用を計算すると、10年間で約150万台湾元(約508万円、毎月平均1万2,500元)と、バイク通勤(同1,500元)の8倍以上かかる。

 そこで庶民の自衛策として出現したのが、ガソリンや高速道路の料金を節約するための「相乗り(ライドシェア)」だ。インターネット業者によると、相乗りの同乗者を求めるネット募集は、現在は毎月1,000件以上に上、月間3割以上のペースで急増している。以前は休日や長距離の相乗り募集が多かったが、現在は約8割が通勤の同乗者を募集するもの。

 例えば新竹のIT(情報技術)企業に勤める管理職、林さんは、自宅のある桃園県龍潭から新竹間で通勤経路の合う相乗りの同乗者を募集。毎月約5,000元かかるガソリン代と毎日往復160元の高速料金の節約が目的だ。

 台北市の内湖科技園区や新竹科学工業園区では、マイカー通勤をやめて自転車に乗り換えるケースも増えている。

 自転車業者によると、最も人気があるのが持ち運びや保管に便利な折りたたみ式自転車。5キロ以下の機種は最低1万元と決して安くないが、在庫不足で3カ月待ちの状態だという。自転車は一般機種も原材料の値上がりやブームを受けても3~6割値上がりしているが、雨天の多い台湾の気候を考えると、通勤手段として果たして定着するかどうか…。