ニュース 電子 作成日:2018年4月23日_記事番号:T00076617
宏達国際電子(HTC)は20日、同社のVR(バーチャルリアリティー)対応ヘッドセット「Vive Focus」が、トヨタの台湾総代理店、和泰汽車に採用されたと発表した。消費者にトヨタ車の安全シミュレーションを体験してもらうのに利用される。一方、宏碁(エイサー)傘下の業務用VR「StarVR」も、建設現場の安全訓練用5K対応VRシステムとして日本企業に採用された。台湾ブランドVRが商機を拡大しつつある。21日付工商時報が報じた。
「Vive Focus」では、鮮明な4K画像で仮想ドライブを体験できる(和泰汽車リリースより)
HTCのVive Focusはスタンドアロン型(一体型)VR対応ヘッドセットで、今年1月、中国市場向けに発売された。和泰汽車は同製品の採用を決めた初の台湾企業となった。
和泰汽車はVive Focusを、台湾全土のトヨタ車のショールーム109カ所に導入し、トヨタ車の安全装備の性能を仮想現実を通じてドライバーに把握してもらうのに役立てる。
高速道路、夜間の山道、都市の交通ピーク時の3種類のシーンを用意し、ユーザーは落石などの突発的アクシデントに見舞われた際、トヨタの安全装備がどのように事故を回避するかを体験できる。Vive Focusは360度視野、一人称視点、台湾の模擬街路景色を提供、実際に台湾の道路を運転している感覚の中で、トヨタ車の操作性と安全性を体感できるという。
実際に夜間の山道で運転しなくても、落石現場の臨場感と車の使用感を把握できる(和泰汽車リリースより)
安全意識向上に貢献
モノのインターネット(IoT)事業などを展開するACCESS(本社・東京都千代田区、大石清恭社長)と建機レンタル日本最大手のアクティオ(本社・東京都中央区、小沼光雄社長兼CEO)は20日、「建設現場の安全訓練用5K対応VRシステム」での協業を発表した。エイサーとスウェーデンのスターブリーズスタジオの合弁会社、宏星技術(スターVR)の「StarVR」を使用する。
同システムでは作業員がStarVRを着用し、疑似的に不安全行動することにより、建設現場のどこに危険箇所があるのか、安全でない行動をとるとどのような結果を招くのかを体験し、安全意識高揚につなげられるとしている。また、StarVRを通じて集積されたトラッキングデータをクラウド側で管理・分析する仕組みも提供する。
なお、StarVRは先月、ドバイでオープンした「エマーエンターテインメントVRパーク」でも採用されている。
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