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万泰銀、67%の減資を決定


ニュース 金融 作成日:2008年5月26日_記事番号:T00007668

万泰銀、67%の減資を決定


 万泰銀行(コスモスバンク)は23日の定例株主会で、565億8,600万台湾元(約1,917億元)の減資実施の承認を受けた。減資幅は67.07%に達する。6月末に完了する予定で、同行は1株当たりの純資産(BPS)を10元以上に戻したいとしている。24日付経済日報が報じた。

 減資終了後、万泰銀の実収資本額は普通株223億4,700万元余り、特別株54億3,300万株余りとなる。周栄生同行総経理によると、同行の資本充足率は19.84%、引当率102.89%で、各財務指標はすべて法定基準内にある。合併して経営規模を拡大しない限り、1年以内に増資をする必要はないとしている。年間約70億元の不良債権売却を貸倒損失として計上しなければ、2009年末前に損益均衡を達成できるという認識だ。

 同行は06年から10年まで毎年約70億元の不良債権の損失計上を予定しており、黒字転換できるのは現実には11年の見通しとなっている。なお、定例株主会で承認を受けた昨年の財務報告によると、昨年の純損失は94億5,400万元で、1株当たりの損失は6.58元だった。