ニュース 社会 作成日:2018年4月25日_記事番号:T00076692
米メリーランド州のジョンズ・ホプキンス大学は23日、同大の医師団が今年3月、世界初となる陰茎と陰のうを合わせた男性器全体の移植手術を成功させたことを発表した。また、この画期的な手術を執刀したのは台湾系の医師だったことが明らかとなり、そのプロフィールに注目が集まっている。
これまで陰茎のみの移植は南アフリカや米国で例があるものの、陰のうを合わせた男性器全体の移植は初めてで、今回はアフガニスタンでの任務中に爆弾を踏んで負傷した若い兵士に手術が施された。
なお元兵士には死亡したドナーから陰茎、陰のう、下腹部周辺を含む組織の全部分が移植されたが、倫理的な配慮から睾丸は除去されたという。患者の術後は順調で、今週中に退院できる見通しとなっており、さらに今後、性機能も回復する見込みだ。
この手術を手がけたのはジョンズ・ホプキンス大学の外科医11人で構成された医師団で、チームを率いたのは同大形成再建外科部長で台湾系のW・P・アンドリュー・リー医師(李為平、59)だ。
日中戦争時に中華民国空軍と米陸軍混成部隊で大隊長を務めたことで知られる李学炎氏を父に持つリー医師は、高雄市岡山区の眷村(国共内戦で台湾に逃れてきた外省人の居住地域)で生まれ、15歳の時に一家で米国へ移住。医学の名門、ジョンズ・ホプキンス大学・医科大学院へと進んでキャリアを重ねた。
手や腕の移植手術を得意としており、12年にはイラク戦争で負傷した兵士に米国初となる両腕の同時移植を行った。今回の陰茎・陰のう移植手術についてリー医師は、「戦争による負傷の中には目に見えないものの、男性のアイデンティティーや自尊心、パートナーとの関係に壊滅的な影響を及ぼすものがある」と指摘。患者の元兵士が正常な排泄機能と性機能を回復することを願うと語った。
なおリー医師は、14年にアジアで初めて腕の移植手術を成功させた高雄医学大学の郭耀仁教授を教え子に持つ関係から、たびたび来台して講演を行ったり、フォーラムに参加しており、台湾の医学界にも大きな影響を与えているようだ。
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