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永豊金控の盧正昕執行長、サブプラで引責辞任


ニュース 金融 作成日:2008年5月26日_記事番号:T00007671

永豊金控の盧正昕執行長、サブプラで引責辞任


 永豊金融控股の盧正昕執行長(CEO、64)は23日、取締役会に辞任を申し入れ、認められた。発令は6月6日付で、執行長のほか、総経理、財務長、永豊銀行董事長からも退く。サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題による損失の責任を取って、金融持ち株会社の幹部が辞任するのは盧氏が初めてとなる。24日付経済日報が伝えた。

 取締役会では、盧氏が引責辞任を表明すると同時に、サブプライム問題による巨額損失に伴う幹部8人の処分名簿を発表し、陳柏蒼永豊銀総経理を減給15%とすることなどが報告された。

 総経理の後任には、游国治副執行長、蔡友才・前兆豊金控総経理、テマセク・ホールディングス大中華地区責任者の陳聖徳氏、洪信徳遠東銀総経理らの名前が挙がっている。盧氏は米ファーイースト・ナショナル・バンクの董事長には留任し、同行の売却を引き続き指揮する。

 永豊金控は昨年113億台湾元(383億円)をサブプライムローンを運用する投資目的会社に投資したが、同ローンの焦げ付き表面化で資産価値が急落し、今年1~3月期には92億元の不良債権を計上していた。