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生保会社、海外投資資金が回流


ニュース 金融 作成日:2008年5月26日_記事番号:T00007673

生保会社、海外投資資金が回流


 保険事業発展センターによると、米サブプライムローン問題と米ドル安進行で、海外投資資金の運用状況が悪化したことを受け、台湾の生保各社は昨年11月から今年2月末までの間に360億台湾元(約1,220億円)を超える資金を台湾に回流させた。24日付経済日報が伝えた。

 金融当局が保険業による海外投資を解禁して以降、海外からの資金回流が見られたのは今回が初めて。

 回流した資金は債券市場に流入しており、3月に発行された10年物国債は発行規模400億元のうち、250億元を郵匯局と国泰人寿が取得した。

 元富証券の瞿玉娟副総経理は「台湾元の上昇を見越し、生保会社は海外投資を中断し、台湾の社債購入に動いている」という。20日に発行条件が決まった台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は50億元の発行枠が生保各社によって買い占められた。

 資金は不動産市場にも流入する見通しで、国泰人寿が先月末に嘉義市の商業施設を取得したほか、新光人寿も今月末に入札が行われる亜太会館の取得にも積極的な姿勢を見せている。新光人寿は現在不動産への投資残高が800億元に上るが、年内に100億元を積み増す計画だ。