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台塑石化、原油高でカナダ油田事業再始動


ニュース 石油・化学 作成日:2008年5月26日_記事番号:T00007677

台塑石化、原油高でカナダ油田事業再始動

 
 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は、カナダ・アルバータ州のオイルサンド採掘事業の再開を検討しており、6月にも幹部が現地視察を行う計画だ。24日付蘋果日報が伝えた。

 同州でのオイルサンド採掘には原油1バレル当たり70米ドル以上のコストがかかるため、原油価格が同100米ドル以上でなければ採算が取れない。しかし、原油相場が同130米ドルを超えるため、開発コストが高く本来は採算が取れなかった油田が脚光を浴びている格好だ。

 同社の試算によると、同州で日産10バレル相当にオイルサンドを生産する場合、投資額は約90億米ドルとなる。これは現在の平均コストに比べ3.5倍にも達するが、同社は原油価格が同100ドル以上を維持すれば、採算が取れるとしている。

 同社幹部は「オイルサンドの利点は(地表近くにあるため)探査の必要がないことだが、抽出コストが高い」と話す。オイルサンドは熱水で重油を溶かした後で、粘度を落とした上で輸送する必要がある。オイルサンドの埋蔵量でカナダはサウジアラビアに次ぐ世界2位で、既にエクソンモービルやシェルが同州で生産を行っている。