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漂着デジカメがつないだ縁、日本人女子大生が訪台し謝意


ニュース 社会 作成日:2018年4月30日_記事番号:T00076772

漂着デジカメがつないだ縁、日本人女子大生が訪台し謝意

 3月末、宜蘭県の小学生が海岸を清掃中に発見したデジタルカメラの持ち主が東京の女子大生、椿原世梨奈さん(21)と判明した出来事が話題を呼んだが、椿原さんが先週から5日間の日程で台湾を訪れており、拾い主の男子児童らと面会して直接、感謝の言葉を伝えた。

/date/2018/04/30/19kakomi_2.jpg椿原さん(左前1)は満面の笑顔で、何くん(右前1)からカメラとケースを受け取った(27日=中央社)

 椿原さんは上智大学外国語学部3年生で、約2年半前に石垣島の海中で紛失したデジタルカメラが先月27日、宜蘭県の海岸で岳明小学校5年生の何兆恩くんによって見つけられた。教師の李公元さんがメモリーカード内にあった写真をフェイスブック(FB)に掲載したところ、わずか30時間ほどで持ち主の椿原さんと連絡を取り合うことに成功。椿原さんはカメラを引き取るために訪台することを約束していた。

 椿原さんは先週26日に台湾に到着し、翌27日に岳明小で何くんと対面。2年半ぶりに自分のカメラを手にした彼女は何くんから「ちゃんとしまって、もうなくさないでよ」との言葉をかけられ、「分かりました」とうなずきながら感謝を伝えた。

 さらに椿原さんは、児童たちともに蘇澳港周辺の海岸で清掃活動を行ったり、ボディボードを楽しんだりと交流を深めた他、実際に彼女がカメラが見つかった場所にも案内された。また夜には小学校で食事会が開催され、椿原さんは父兄が持ち寄った台湾料理の数々や児童たちとのレクリエーションを楽しんだ。

 彼女はその後、自身のFBページに「大勢の皆さんがわたしを歓迎してくださり、想像以上の光景に感極まってしまいました」と感激の言葉を書き込んだ。また今回の一連の出来事について「あんなに広いビーチでたまたまゴミ拾いをしていたセクションにカメラが流れ着くなんて、本当に信じられません」と記し、関係者に謝意を示した。

 なお彼女は28日も児童らと宜蘭観光を楽しんだり、地元自治体主催のパーティーに参加したりともてなしを受け、すっかり台湾のファンになってしまったようで、一部メディアでは彼女が台湾留学を検討していると報じられている。