ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

ノート用PCB、10〜15%上昇見通し


ニュース 電子 作成日:2008年5月26日_記事番号:T00007687

ノート用PCB、10〜15%上昇見通し

 
 ノート型パソコン(ノートPC)受託生産メーカーによる生産価格引き上げに伴い、プリント基板(PCB)メーカーもオファー価格引き上げを計画している。ノートPC用PCBは10~15%、マザーボート(MB)用PCBは5~10%の上げ幅で、早ければ第3四半期に実現する見通しだ。24日付工商時報が報じた。
T000076871

 
 銅箔基板のオファー価格が第2四半期初頭に約10%上昇したように、PCBの原料価格は上昇を続けている。また、生産拠点を置く中国での労働合同法(労働契約法)の実施や最低賃金の引き上げ、人民元高によって、台湾PCBメーカーの上半期の生産コストは平均5~10%、コスト抑制に最も成功した大手メーカーでも3%上昇したとされる。PCBメーカーには、上昇したコストを価格に転嫁したいという希望がある。

 また、今年はPCBの需要が例年より強い。現在、ノートPC用PCBメーカーの稼働率はオフシーズンでありながら95%以上に達しており、下半期の生産能力の不足は確実だ。このため市場では、PCBメーカーによるオファー価格の値上げ交渉は成功する可能性が非常に高いとみている。

 実際に値上げとなれば、金像電子(ゴールド・サーキット・エレクトロニクス)、瀚宇博徳(ハンスターボード)、健鼎科技(トリポッド・テクノロジー)、育富電子などのPCBメーカーの利益向上に貢献するとみられる。