友達光電（ＡＵＯ）は、中国パネル大手の龍騰光電（ＩＶＯ）、上海広電集団の広電電子（ＳＶＡエレクトロン、上広電）との協力で、両社の17・19インチパネルの生産ラインの割当を受ける形で、需給が逼迫（ひっぱく）しているパソコン（ＰＣ）用パネルの生産増強を図る。26日付工商時報が報じた。
友達は、今年拡充した生産能力は主にテレビ用パネルに、第５世代以下の生産ラインは中小型用パネルに振り分けており、ＰＣ用パネルの生産能力が不足していた。
上広電は、月当たり10万～20万枚のパネルを友達に供給することになる。同社の1,100ミリ×1,300ミリのガラス基板投入枚数９万5,000枚から試算すると、友達が最大の顧客となり、全体の10～20％を占めると工商時報は指摘している。業界関係者によると、中国メーカーは、これまで技術や製品の水準が低く、一線級ＰＣブランドからの受注が困難だったが、友達からの受注によって水準向上が認識され、今後、受注増加の効果も期待できる可能性があるという。
また、友達は、買収交渉を進めているカラーフィルター（ＣＦ）メーカー、展茂光電（アライド・マテリアル・テクノロジー）の第５世代生産ラインの生産能力の余剰分を、ＣＦをすべて外部から調達している龍騰、上広電に提供する方針だ。
