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作成日:2008年5月26日_記事番号:T00007690
7インチパネル価格、25ドルまで下落
デジタルフォトフレームおよび7インチ型低価格ノート型パソコン(ノートPC)市場の急速な成長を見越し、多くのパネルメーカーが中小型パネル生産に参入している。しかし台湾と中国で生産能力拡充が進んだことから供給が急増し、5月下旬は7インチパネルのオファー価格が25米ドルまで落ち込んだ。26日付蘋果日報が報じた。
昨年、中小型パネル市場の先行きを好感し、各パネルメーカーは第5世代工場での中型パネル向けガラス基板投入枚数を増やした。増加分は友達光電(AUO)で3万枚、群創光電(イノルックス・ディスプレイ)は2~3万枚、5世代ラインを1本しか持たない瀚宇彩晶(ハンスター)も2~3万枚だ。生産能力が急速に伸びた結果、中小型パネルのオファー価格は1カ月当たり約1ドルのペースで下落を続けている。
メーカー関係者の中には、「参入メーカーが多いため価格競争が激しく、このままの状態が続けば6月には20米ドルを切る可能性がある」と指摘する声もある。市場調査機関IDCによると、低価格パソコン市場では今年800万台以上の出荷が予想されているが、実際の需要は300万台程度とみられる。500万台の需給の落差があり、今後中小型パネルは供給過剰となると指摘している。