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記事番号:T00076935
2018年5月10日15:55

 通信キャリア大手3社が9日、第4世代移動通信(4G)使い放題サービスを月額499台湾元(約1,800円)で申し込めるキャンペーンを一斉に開始した。各キャリアの店舗にはユーザーが新規・乗り換え申請のために長蛇の列をつくった。過去の例からみて、キャンペーン料金が標準料金として定着する可能性が高く、台湾は「4G500元時代」に突入したようだ。10日付蘋果日報などが報じた。

/date/2018/05/10/00top_2.jpg中華電信の台北市博愛店(中正区)では、キャンペーン初日の午後3時時点で499元プランの申し込みが200人以上に達した(9日=中央社)

 通信キャリア3社は、4月に公務員・教職員などに限定して「4G使い放題499元」キャンペーンを展開。続いて中華電信は今月8日夜、9日から15日までの1週間限定で、全台湾住民に「4G499元」申し込みを開放する母の日キャンペーンの実施を発表した。遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーション)、台湾大哥大(台湾モバイル)も直ちに追随した。

 各地の店舗には同プランを申し込む消費者が殺到した。蘋果日報の記者が中華電信の台北市大安店を訪れたところ、待ち人数は139人に達しており、順番を待ち切れず立ち去った人も多かった。その他の店舗でも200人待ちは珍しくなく、桃園市の中壢サービスセンターでは、午後7時を過ぎても長い列が途切れなかった。サービスセンターへの問い合わせは30分待ち、1時間待ちとなり、インターネットを通じた申し込みも、ユーザー殺到による接続不調で困難だった。

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 現在のプランを解約して499元プランに乗り換える人も少なくなかった。ただ、従来のプランを最近更新したユーザーからは「4月で終わる699元プランを3月末に期間30カ月で継続させられたばかりだ。十数年来のユーザーを何だと思っているのか」、「4月に今まで使っていた1,399元プランを999元プランに変更するか聞かれたばかりなのに、499元プランが出てきた」といった戸惑いの声も聞かれた。それでも499元という低料金に、違約金を払ってでも既存プランを解約して乗り換えるユーザーが後を絶たないようだ。

顧客流失防止に意義

 台湾の4Gユーザーは昨年末時点で2,258万8,000件。中華電信が最大シェア35.36%を得ており、以下、台湾モバイルが24.46%、遠伝が24.18%、中堅キャリアの亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)と台湾之星電信(台湾スターテレコム)が合計で約16%となっている。ちなみに亜太電信は4月から5月末まで「4G499元」キャンペーンを実施。台湾之星は、インターネット利用限定で399元使い放題プランを提供している。

 今回の499元キャンペーンは各社のプランに大きな違いがないため、シェアに変化をもたらす可能性は低い。各社にとって、既存顧客の流失を防ぐことがキャンペーン実施の意味のようだ。

株価は下落

 通信キャリア大手3社は9日、499元キャンペーンによってそろって株価が下落。3社合計で時価総額が268億2,000万元減少した。証券会社は、各社の売上高とARPU(1契約当たりの売上高)が下落する恐れがあるものの、同プランは携帯電話購入に対し補助金を出すことはないため利益への影響は限定的とみている。

【表】

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