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遠東航空の再建計画、裁判所が却下


ニュース 運輸 作成日:2008年5月27日_記事番号:T00007698

遠東航空の再建計画、裁判所が却下

 
 経営難で運航を休止した遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)の再建計画が26日、台北地裁で却下された。交通部民用航空局も同社の財務問題が解決しないことを理由に、6月2日までに解決しなければ、航空機の運航権の一部または全部を回収するとの「最後通告」を行った。運航権が回収されれば、遠東航空は実質的な経営資産を失い、再建が困難になる。27日付中国時報が伝えた。

 台北地裁は遠東航空の財務状況が不透明だとして、遠東航空本体と遠東国際商業銀行が提出した再建計画をいずれも却下した。遠東航空はこれを不服として即時抗告する考えを示した。

 一方、人事も混乱している。先週辞任を表明した白旭屏董事長の後任をめぐっては、いったん黄瑞柔董事が職務を代行すると発表されたが、民用航空局は報告を受けておらず違法だとの立場だ。4月に辞任した陳尚群総経理の後任は空席のままとなっている。

 民用航空局は「政府としては最悪の事態を覚悟している」と述べ、同社の経営存続が困難となる可能性が高いことを示唆した。遠東航空の域内線はいずれも他社との競合路線で影響は少ないとみられる。国際線の済州、パラオについては、他社による引き継ぎが決まっている。