ニュース 社会 作成日:2018年5月14日_記事番号:T00077010
2014年夏に高雄市で死者32人、重軽傷者321人を出した大規模爆発事故の責任を問う裁判で、高雄地方法院は11日、中堅石化メーカー、李長栄化学工業(LCYケミカル、栄化)の李謀偉前董事長に懲役4年、高雄市の趙建喬秘書長(事故当時は市工務局養護工程処長)に懲役4年10月など、関係者12人に有罪判決を下した。12日付中国時報などが報じた。
控訴すると表明する李前董事長の陳玲玉弁護士。裁判所は事故の真相究明よりも関係者の処罰を優先させたと批判した(11日=中央社)
事故は、LCYケミカルが、極めて可燃性の高いプロピレンを、高雄港の倉庫から輸送管を通じて同社大社工場へ輸送する作業をしていた際に起きた。高雄地方法院は、LCYケミカルが輸送管の定期的な補修を怠っていたことが過失に当たると判断した。
また、高雄市の趙秘書長らの責任については、輸送管と交差する排水溝を設置した際の検査に手抜きがあったこと、被害者との和解に関する証拠を提示しなかったことから重刑を下したとした。
李前董事長、趙秘書長はいずれも判決を不服としており、控訴すると明言した。
事件では死者32人の遺族全員、重傷者65人のうち63人との間で和解が済んでいる。
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