ニュース 政治 作成日:2018年5月22日_記事番号:T00077171
世界保健機関(WHO)の年次総会が21日開幕するのに先立ち、台湾と外交関係を持つ15カ国が台湾のオブザーバー参加を求める提案を総務委員会に提出したが、中国などの反対に遭い、提案を総会の議題には取り上げないことが決まった。台湾は馬英九政権時代の2009年から8年連続でオブザーバーとしてWHO総会に参加したが、中国の圧力を受け、今年は昨年に続き、総会から締め出された格好だ。22日付自由時報が伝えた。
民進党の林静儀立法委員は「TAIWAN」と記したバッジを胸に付けて総会を傍聴。しかし、大陸なまりの中国語を話す男から抗議を受けた(21日=中央社)
ただ、総会初日には主要国の一部から台湾のオブサーバー参加を支持する意見表明が相次いだ。うちカナダは「病気に国境はない」とし、ニュージーランドは「医療問題を政治化すべきではない」と述べるなど、いずれも初めて台湾の立場を支持。ドイツは「世界の医療に欠けた部分があってはならない」と強調した。
しかし、台湾と外交関係を持つ国のうち、パラオ、ホンジュラス、グアテマラは、台湾のオブザーバー参加を求める提案に加わらなかった。
総会に出席できなかった台湾の陳時中・衛生福利部長はジュネーブで記者会見し、「健康は基本的人権だ。WHOが政治的要素に基づき、台湾を排除することは、WHOの基本原則に反するのみならず、世界の公共衛生システムに潜在的で致命的な欠損を生むことになる」と述べ、台湾のオブザーバー参加実現を改めて主張した。
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