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作成日:2008年5月27日_記事番号:T00007720
友達光電、「パネル市場を依然楽観視」
友達光電(AUO)の彭双浪執行副総経理は26日、LGディスプレイ(LGD)が増設する第6世代ラインが来年第2四半期に量産を開始することを受けて、パネル業界が生産過剰に陥るという観測の下、大手パネルメーカーの株が連日売られている事態について、「LGDの新たな第6世代ラインが稼働したとしてもパネル業界全体で供給枚数が1.4%増加するだけで、新たに増える市場の需要の方が大きい。影響は大きくはなく、当社は市場全体を依然楽観視している」という見解を明らかにした。27日付工商時報が報じた。
彭執行副総経理はまた、「現在は明らかな季節的要素があり、短期の需給に影響している。しかし、市場全体の生産能力の分母は既にかなり大きく、個別のメーカーが生産拡大を行うことの影響は小さくなっている」と指摘。さらに、「パネル各社の今後の生産能力拡張計画は、生産能力不足または生産ラインの種類の不足を補うものが多く、より大型のガラス基板や市場シェアを競っていたこれまでとは状況が違う。過度に心配することはない」と語った。
工商時報はまた、世界最大のTFT前工程設備メーカー、米AKTによる「現在のパネルの生産能力不足は少なくとも来年末まで続く」という見方を紹介している。同社の姜仁斗社長は、「今年の世界のフラットパネル需要7万4,204平方キロメートルに対し供給7万1,902平方キロメートルで供給不足は3.1%。来年は需要9万5,510平方キロメートルに対し供給9万3,819平方キロメートルで、依然1.8%の供給不足となる」と語っている。