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DRAM業界、サムスンの悲観見通しに疑念


ニュース 電子 作成日:2008年5月27日_記事番号:T00007722

DRAM業界、サムスンの悲観見通しに疑念

 
 サムスン電子の権五鉉(クォン・オヒョン)半導体総括社長は27日、今年下半期のメモリ製品の見通しについて、「米国の金融危機や中国での大地震、原油高などの影響で、世界景気は非常に不透明な状況にある。今年後半も需要の大きな回復は見込めないだろう」と発言した。DRAMやNAND Flashは最近需要の回復見通しが相次いで伝えられていたため、台湾DRAM業界からは権社長の発言に対し驚きや戸惑いの声が上がっている。27日付経済日報が報じた。

 黄崇仁力晶半導体(PSC)董事長は、「市場は需給均衡に向かっており、第3四半期に実現する見通しだ。当社も第3四半期に単月の損益均衡、そして黒字転換を目標にしている。第4四半期には供給不足になる可能性もあり、1GB(ギガバイト)DDR2の価格が現在の2米ドル付近から3米ドルに上昇することは間違いない」と語った。

 台湾DRAM業界では、権社長の発言は、業界各社に市場への警戒心を抱かせて量産を抑えさせ、その間にサムスンが生産を拡大して他社との差を付けようという意図に基づいたものと分析している。市場見通しが本当に悪いのであれば、サムスンはなぜ巨額の資金を投資して生産拡大に走っているのかという反発の声も出た。