ニュース 自動車・二輪車 作成日:2018年5月30日_記事番号:T00077309
電動バイク最大手、睿能創意(Gogoro台湾)は29日、初めてバイクを購入する若者をターゲットに、性能を強化した新モデル「Gogoro S2」と、女性向け「Gogoro2 Delight」を発表した。「S2」は前世代の「S1」から価格を一挙に3万台湾元(約10万8,000円)引き下げ、行政による補助金を適用した場合のユーザーの最低負担額を6万1,800元とした。電動バイク市場でブランド同士の競争が激化する中、値下げによって首位の座を固める狙いがうかがえる。30日付工商時報などが報じた。
新モデルはユーザーターゲットを「18~25歳の若者」と明確に定めた(29日=中央社)
「Gogoro S2」は、同社の新世代「G2-S」モーターを搭載。時速50キロメートルまでの加速に必要な時間はわずか3.9秒でガソリン車より0.8秒短い。最高速度は90キロだ。ユーザーターゲットは若い男性で、さまざまな黒色を使用したデザインだ。価格引き下げは、フレームの材質を「S1」のアルミ合金から鉄に変更するなどスペックを落として実現している。
女性向けの「Gogoro2 Delight」は12インチホイールを採用して、「Gogoro2」よりも車高を約2インチ低くした。駐車の際も、従来比で25%弱い力でもスタンドを立てられるようにし、女性でも扱いやすくした。車体のカラーはマーキュリーブルーとシャンパンゴールドで、補助金を適用した場合の最低購入額は4万9,800元。
Gogoroはまた、使用頻度が高いユーザー向けに月899元で電池を回数上限なしで交換できるプランも発表。7月末には新車購入者に対し699元のプランも提供する。
新入生が選ぶブランド首位に
Gogoroの陳彦揚マーケティングディレクターは、台湾市場のGogoroユーザーは5月中旬時点で7万人を上回ったと説明した。今年は毎月4,500人のペースで拡大しているという。台湾最大のインターネット掲示板サイト「批踢踢(PTT)」のアンケートで、大学の新入生の約55%が初めて使いたいバイクとしてGogoroを挙げたとアピールした。さらに、ガソリン価格が上昇した中、Gogoroは1キロの走行にかかるコストが1.74元で、一般のガソリン車の2.19元と比べて20%安いと費用面でのメリットを強調した。
バッテリー問題、「2週間で解決」
Gogoroのバイクの走行中に突然バッテリーからの電力供給が止まるトラブルが指摘された問題で同社は、一部のバッテリーコネクタの故障が原因で、既に問題の起きたバッテリーを特定し、2週間以内に回収を終えると説明した。問題のバッテリーは200~300個で、現在使用されている14万個以上のごく一部にすぎないと釈明した。
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