ニュース 電子 作成日:2018年5月30日_記事番号:T00077310
クアルコムはこのほど発表したミドル~ハイエンドのスマートフォン向けSoC(システム・オン・チップ)「スナップドラゴン710」で、サムスン電子の10ナノメートル製造プロセスを採用し、コストの優位性で聯発科技(メディアテック)のミドル~ハイエンドスマホ向けSoC「Helio P60(ヘリオP60)」に反撃しているようだ。クアルコムが「スナップドラゴン710」でサムスンと手を組んだ背景には、「ヘリオP60」で勢力を強めるメディアテックからミドル~ハイエンドスマホ市場のシェアを守る他、クアルコムからの再受注を目指す台湾積体電路製造(TSMC)から受託生産価格の値下げを引き出す狙いもあるとみられる。30日付電子時報が報じた。
メディアテックは「ヘリオP60」の生産をTSMCに委託している。TSMCは50%近い粗利益率を維持するため、メディアテックに対する受託生産価格を大幅に引き下げる可能性は低く、メディアテックはクアルコムに対してコスト面での劣勢を強いられる見通しだ。
半導体業界関係者は、TSMCは7ナノプロセスでクアルコムからの受注を獲得するため、受託生産価格を引き下げる可能性があると指摘した。
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