ニュース 電子 作成日:2018年6月5日_記事番号:T00077420
5日付工商時報によると、仮想通貨の採掘(マイニング)装置の世界最大手、北京比特大陸科技(ビットメイン)は、マイニング装置用ASIC(特定用途向けIC)を、早ければ下半期中にサムスン電子にも委託するとの観測が業界で伝えられている。同チップは現在、大半を台湾積体電路製造(TSMC)が生産しているとされ、同社の受注量に影響が出そうだ。
ビットメインがサムスンを委託先に加えるのは、▽先進製造プロセスライン確保のための発注分散化によるリスク回避▽価格交渉での主導権掌握▽サムスンのグラフィックスメモリー(GDDR)の生産能力確保──が目的とされる。サムスンは下半期よりASIC向け14ナノおよび7ナノプロセスの生産ラインが新たに稼働するのに伴い、TSMCを上回る価格競争力を備えることから、早くからビットメインと商談を重ねていると観測されていた。
また先ごろ、ビットメインが力晶科技(パワーチップ・テクノロジー)傘下のメモリー設計会社、愛普科技(APメモリー・テクノロジー)からDRAMを調達するとの観測が伝えられたが、納期や製品規格をめぐって商談は不調に終わり、受注には至らなかったとされる。
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