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シャープが東芝PC事業買収、「再び成長軌道へ」


ニュース 電子 作成日:2018年6月5日_記事番号:T00077423

シャープが東芝PC事業買収、「再び成長軌道へ」

 シャープは5日、東芝のパソコン事業を買収すると発表した。買収額は40億円。両社は同日午前、それぞれ取締役会を開き、PC事業の譲渡契約を結ぶことで合意。シャープが10月に東芝子会社、東芝クライアントソリューションの株式8割を取得する。ノートPCのブランド「ダイナブック」もシャープが引き継ぐ。

 これについて台湾の経済ニュースインターネットメディア「MoneyDJ理財網」は、シャープ親会社の鴻海はHP、デルのPCを受託生産しており、PCの効率的な生産ノウハウと部品調達のネットワークを持つと指摘。また、シャープはPCに使う中小型液晶パネルに強みを持ち、東芝PC事業の買収に伴うPC市場復帰でパネルの新たな出荷先を獲得、戦略全体からみて、シャープはPC事業を再び成長軌道に乗せられる可能性が高いと論評した。

 シャープはかつて独自ブランド「メビウス」を展開したものの、2010年にPC市場から撤退した。しかし、16年の鴻海による買収を経て経営方針を転換。戴正呉シャープ社長は以前、鴻海グループ内での協力により効果を最大化できるとして、PC市場復帰意欲を表明していた。