ニュース 電子 作成日:2018年6月6日_記事番号:T00077446
5日に台湾積体電路製造(TSMC)董事長を退任した張忠謀(モリス・チャン)氏は同日の記者会見で、中国の半導体産業は今後5~10年で大きな進歩を遂げるが、それでもTSMCはさらに進歩するため、中国業界を5~7年リードする状況は変わらず、むしろ差が開く可能性もあるとの見方を示した。6日付経済日報が報じた。
株主総会で張氏(左2)は、多くの個人投資家から感謝の花束を贈られた(5日=中央社)
この理由について張氏は、TSMCの従業員4万7,000人のうち3万人がエンジニアで、その大部分は修士卒で、博士卒も2,000人の陣容を誇り、研究開発(R&D)を重視する技術指向性が非常に高い企業であることを挙げた。
あるメディアが「TSMCは蔡英文政権を信用しておらず、海外に出たいと考えている」との観測について質問したのに対し、張氏は気色ばんで「でたらめだ」と指摘。「私は民選総統を支持しており、TSMCは台湾で投資を続ける」と発言した。
5ナノ、来年に試験生産
TSMC総裁に就任した魏哲家氏は同日、5ナノメートル製造プロセス製品は来年第1四半期に試験生産、20年より量産に入るとの見通しを改めて示した。今年1月に南部科学工業園区(南科)で着工したFab18工場で、極端紫外線(EUV)リソグラフィー技術を採用して生産する。
魏総裁はまた、10ナノ製品は半導体業界史上、最速のスピードで量産に入り、量産初年度に売上高の10%を占めたと説明。7ナノも今年量産に入り、その後7ナノ強化版の試験生産を行うと述べた。
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