中国の電子商取引（ＥＣ）大手、阿里巴巴集団控股（アリババ・グループ・ホールディング）傘下の起業支援ファンド「阿里巴巴創業者基金」は６日、オプショナルツアーを専門とする台湾のオンライン旅行サイト、KKdayを投資対象とすると発表した。観測によるとKKdayは資金を獲得した後、アリババ傘下の旅行サイト「飛猪（フリギー）」と提携し、同サイト上で東南アジア、東北アジア、台湾ツアーの販売を手掛ける方針とされる。７日付経済日報が報じた。
KKdayは、易遊網（ｅｚトラベル）や燦星旅遊（スタートラベル）といった旅行サイト大手の創業、経営に関わった陳明明氏が2014年に設立。現在、80カ国・地域、500都市における独自性の高いツアーを提供しており、毎月の利用者は世界で400万人を超える。今年２月には日本の旅行大手エイチ・アイ・エス（ＨＩＳ）から1,050万米ドルの出資を獲得した。
KKdayの林家綝マーケティング総監は、アリババからの出資について、資金が獲得できたこと以上に、中国市場参入に向けた戦略パートナーを得られたことが重要とコメントした。
