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次世代iPhone、ペガトロンに大貢献も


ニュース 電子 作成日:2018年6月8日_記事番号:T00077492

次世代iPhone、ペガトロンに大貢献も

 8日付経済日報は英国メディアの報道を基に、米アップルのスマートフォン「iPhone」の新製品3機種は、9月11日に発表、21日に発売されるとの予測を伝えた。市場関係者は、うち6.1インチ液晶ディスプレイ(LCD)搭載機種の今年の出荷台数は1億2,000万台と、3機種全体の65~75%を占めるとみており、LCD機種を主に受託生産するとされる和碩聯合科技(ペガトロン)、および傘下の筐体(きょうたい)メーカー、鎧勝控股(ケーステック・ホールディングス)の業績が大幅に成長しそうだ。

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 英国の科学技術ウェブサイト「エキスパートレビュー」は、3機種は9月11日に発表、14日に予約開始、21日に発売されると予測した。6.1インチLCD機種の製品名は「iPhone9」になり、アルミニウム合金筐体、ほぼ全て画面のノッチ(切り欠き)ディスプレイを採用、アウト(背面)カメラはiPhone8同様シングルレンズとなるもようだ。有機EL(OLED)パネル搭載の他2機種もノッチディスプレイを採用するとみられ、製品名は5.8インチモデルが「iPhone11」、6.5インチモデルが「iPhone11 Plus(プラス)」と予想されている。

 凱基証券(KGI)の従来の予測によると、6.1インチLCDモデルは、ペガトロンの他、鴻海精密工業と緯創資通(ウィストロン)が受託生産し、有機ELモデル2機種は、鴻海が主に受託生産する見込みだ。

 アップル製品の動向分析で定評がある元KGIアナリスト、郭明錤氏(中国・天風国際証券)は、ペガトロン傘下のケーステックが、米ジェイビルに代わり、6.1インチLCDモデル向け筐体を供給するとみている。ケーステックの筐体は既にアップルの認証試験を通過したとみられ、順調に第3四半期に量産に入るもようだ。

3機種いずれも顔認証か

 サプライチェーン関係者は、3機種全てに3D(3次元)顔認証システム「Face ID」が搭載されると見込み、光学レンズの大立光電(ラーガン・プレシジョン)と玉晶光電(ジニアス・エレクトロニック・オプティカル、GSEO)、3Dセンサー主要部品の垂直共振器面発光型レーザー(VCSEL)を独占供給するとみられる穏懋半導体(ウィン・セミコンダクターズ)も恩恵を受けそうだ。

【表】