郵船ロジスティクスは７日、台湾子会社を通じて、自動車アフターサービスパーツを扱う桃園市の大手物流会社、如毅開発物流（Uryi Logistics Solutions）の買収手続きを完了したと発表した。
如毅開発物流の倉庫内部（郵船ロジリリースより）
郵船ロジによると、如毅開発物流は本社内に自動車アフターサービス業務を扱う約１万8,500平方メートルの倉庫を持ち、欧米系自動車・自動車部品メーカーを中心に、多品目にわたるアフターサービスパーツの入出庫、保管などの庫内業務を行っている。入荷、格納からピッキング、検品、仕分け、流通加工、梱包（こんぽう）、出荷といった一連の倉庫内作業や、棚卸し・在庫管理の統合化を実現した同社独自の物流倉庫管理システム（ＷＭＳ）によるオーダーメードサービスに強みを持つ。
台湾では輸入車販売が年々伸びており、今年５月時点で新車市場に占めるシェアは約45%に達している。これによるアフターマーケット（ＡＭ）の物流需要拡大が期待できる中、郵船ロジは、同社のＡＭ取り扱いはこれまで日系自動車部品メーカーの一部に限られていたため、主要顧客が欧米系の自動車メーカーである如毅開発物流の買収によって、同部門の事業が大きく伸びると効果を説明した。
