ニュース 社会 作成日:2018年6月8日_記事番号:T00077514
台湾電視(TTV)で活躍した元スポーツアナウンサーで数々の名実況で知られる傅達仁さんが7日、安楽死を求める患者の自殺を幇助しているスイスの団体「ディグニタス」で、自らの意思に基づいて致死量の麻酔薬を服用し、安楽死を遂げた。85歳だった。
生前の傅さん。スポーツアナウンサーとして「陽春全塁打(ソロホームラン)」など、その後一般に定着した用語を数多く生み出したことで知られる(7日=中央社)
傅さんは2016年末から胆道閉塞(へいそく)症で胆のうと胃の半分を切除。17年にはすい臓がん末期と診断され、鎮痛剤による終末期医療(ターミナルケア)を受けていた。しかし、病苦に耐えかね、家族帯同でスイスに渡り、安楽死を選んだ。
生前傅さんは、蔡英文総統に書簡を送り、台湾でも不治の病に侵された末期患者に安楽死を認めるべきだと主張していた。
妻の鄭正玨(鄭貽)さんは、「最初は腹が立った。間違った判断だと思い、安楽死の話題を避けてきた」と話すが、夫が強く安楽死を希望したため、最終的には同意したという。鄭さんは「夫は悲惨な様子を皆に見せたくはなかった。尊厳ある形での旅立ちを希望していた」と語った。
台湾人がスイスで安楽死を遂げたのは、15年の70歳男性に続き2例目。著名人が海外での安楽死を選んだ今回のケースは、台湾での安楽死を巡る議論に一石を投じそうだ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722