ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

全聯、ケーキ店「白木屋」を買収【表】


ニュース 商業・サービス 作成日:2018年6月11日_記事番号:T00077531

全聯、ケーキ店「白木屋」を買収【表】

 スーパーマーケット最大手、全聯福利中心(PXマート)は8日、ケーキ店チェーン「白木屋」を7億9,200万台湾元(約29億円)で買収すると発表した。白木屋は先月、台湾全土24店舗の閉店と、従業員190人の解雇を発表していた。全聯はベーカリー事業の拡大を目指しており、白木屋の工場を取得することで生産拠点を確保し、スイーツ商品を強化できる。9日付経済日報が報じた。

/date/2018/06/11/11cake_2.jpg白木屋は2014年に景岳生物科技(ジェンモント・バイオテック)が16億5,000万元で買収したが、4年余りで手放すこととなった(8日=中央社)

 全聯は現在、エイチ・ツー・オーリテイリング(H2Oリテイリング)傘下の阪急ベーカリーとの提携で、焼きたてパンを20店舗で提供しており、冷凍パン生地は日本から輸入している。新北市の五股工場の近くに冷凍パン生地工場、各地にパン製造工場を設置する計画だったが、白木屋の閉店発表を受けて、急きょ買収を決めた。白木屋の工場は阪急ベーカリーが使用する予定で、全聯は白木屋買収が同社との提携に影響することはないとしている。なお、全聯の焼きたてパン販売店舗は来年100店を突破する見通しだ。

 全聯は、現時点では白木屋のブランドと店舗を運営する考えはないと説明。また、白木屋の従業員の多くは5月末までに解雇されたが、ベーカリー職人が残留を希望する場合は正規に雇用したいと表明した。

 全聯は今年、新規出店100店、店舗数を1,000店以上にする目標を掲げている。現在は中部のスーパーチェーン店の買収を狙っており、早ければ第3四半期に話がまとまる見通しだ。