ニュース その他分野 作成日:2018年6月11日_記事番号:T00077539
財政部統計処が8日発表した5月の輸出総額は前月比8.9%増、前年同月比14.2%増の291億2,000万米ドルで、過去3番目に高かった。春節(旧正月)の影響で落ち込んだ2月を除くと、前年同月比で19カ月連続のプラス成長、6カ月連続の2桁成長となった。蔡美娜統計処長は、「最近の天気のように暑い(熱い)」と述べ、昨年に比べ稼働日が多かったことや、世界景気の回復基調、携帯電話の相次ぐ新機種発売、新技術の応用拡大、原油・ベースメタル価格の上昇が貢献したと説明した。9日付経済日報などが報じた。
製品別では、主要11分類全てで前年同月比プラス成長だった。このうち、半導体など電子部品は90億100万米ドル(前年同月比15.9%増)で、5月としての過去最高を記録した。
ベースメタルおよび製品は、30億3,200万米ドル(17.7%増)で、過去最高を記録した。機械も25億4,800万米ドル(17%増)で、過去最高を記録した。世界的なAI(人工知能)や自動化の流れに加え、中国での半導体投資が貢献し、20カ月連続のプラス成長だった。
その他、▽情報通信技術(ICT)・オーディオ製品、29億100万米ドル(8.5%増)▽プラスチック・ゴム、23億3,400万米ドル(19.2%増)▽化学品、19億700万米ドル(20.7%増)▽鉱産物、11億2,300万米ドル(7.8%増)▽輸送機械、11億2,000万米ドル(9.7%増)▽液晶パネルなど光学器材、10億2,300万米ドル(10.3%増)──などだった。
米国向け、過去最高
輸出先別では、米国が36億2,700万米ドル(前年同月比13.5%増)と、過去最高を記録した。米中貿易摩擦による転注でカメラ製品の対米輸出が1.5倍となるなど、ICT・オーディオ製品が14.7%増加した。
その他、▽中国(香港含む)、118億5,800万米ドル(前年同月比19.3%増)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、50億5,700万米ドル(10.6%増)▽欧州、28億3,500万米ドル(9%増)▽日本、18億7,700万米ドル(16.5%増)──と軒並み増加した。
米中貿易摩擦について蔡統計処長は、現在は部分的な影響にとどまるものの、引き続き注視する必要があると指摘した。
財政部は6月の輸出総額について、昨年が好調だった他、端午節(旧暦5月5日、2018年は6月18日)連休で稼働日が少ないことが影響し、前年同月比で約5~7%増にとどまると予測した。第2四半期については、行政院主計総処が予測する10.4%増に達するとの見通しを示した。
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