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新政権の脱台湾化、切手の「中華民国」表記が復活


ニュース 社会 作成日:2008年5月29日_記事番号:T00007756

新政権の脱台湾化、切手の「中華民国」表記が復活

 
 馬英九新政権が誕生して10日。政策の大転換を図る新政府は、さっそく民進党前政権が進めた「脱中国化」を揺り戻し、「脱台湾化」と言える動きを強めている。

 交通部は28日、陳水扁政権下で発行された郵便切手の国名表記「台湾TAIWAN」を8月から変更し、元の表記「中華民国郵票」に戻すことを発表。前政府は法律に基づく手続きを経ずに、切手の国名表記を勝手に変更していたと糾弾した。

 中華郵政は、民進党政権が進めた「台湾正名運動」の一環で、2007年2月に社名が変更されて台湾郵政になったが、毛治国交通部
長は中華郵政に戻す考えを示している。

 中華郵政が台湾郵政となってからこれまでに発行された切手は計26種類で、切手の表面にはいずれも「台湾TAIWAN」の文字が印刷されている。既に「台湾TAIWAN」表記で作成済みの「国立台湾博物館建館百周年記念切手」など未発行切手は7種類(印刷費用は約2,700万台湾元)に上るが、再発行には4~6カ月かかり下半期の切手発行計画に影響することや、費用が無駄になることなどを考慮し、そのまま発行する予定だ。

 脱台湾化の動きは、インターネットの政府サイトにも及んでいる。総統府のサイトは、民進党時代の「中華民国(台湾)総統府」から、「中華民国総統府」へと書き換えられた。ただし、英語版サイトの表記は中国と混同されることを混乱を避けるため、REPUBLIC OF CHINAの後に付けたTAI
WANの文字をそのままにしてある。