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呉胡会談、チャーター便・観光の早期実現で一致


ニュース 政治 作成日:2008年5月29日_記事番号:T00007757

呉胡会談、チャーター便・観光の早期実現で一致

 
 呉伯雄国民党主席と胡錦濤中国共産党総書記による戦後初の中台与党党首による会談が28日北京で行われ、両者は週末直航チャーター便と中国人観光客の台湾訪問開放の早期実現で一致した。これを受けて台湾各メディアは、両項目とも馬英九総統の選挙公約通り7月の実現が濃厚になったと報じた。
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固く握手する呉伯雄主席(左)と胡錦濤総書記(右)。馬政権の登場で中台関係の改善が急速に進んでいる(28日=中央社)
 
 このうち直航チャーター便の中国側の当初の拠点空港は、予定していた北京、上海、アモイ、広州の4カ所に、新たに南京を加えることで事務レベルの合意ができた。これは江蘇省昆山に進出している台湾メーカーの要望を受けたものだ。

胡総書記、台湾の国際活動参加に前向き

 胡総書記は、馬総統が就任演説で提起した台湾の国際活動への参加問題に関して、「解決方法を探れるだろう。台湾の世界保健機関(WHO)参加について優先的に討議しよう」と語り前向きな姿勢を表明した。

 胡総書記の発言について張五岳淡江大学大陸研究所教授は、「具体的にはどのように進めるのか、双方にとって政治的に問題のない名称の選定については数多くの協議が必要だろう」と語り、簡単には進まないという見方を示した。

 このほか、国民党幹部によると、中国が3年前に台湾に寄贈を決定した「団団」「円円」の2匹のパンダを、台湾側が受け入れることを決めたもようだ。早ければ9月に実現する見通しという。

「中華民族」で共感

 29日付聯合報によると、会談で四川大地震に触れた際、胡総書記が「台湾同胞を含む全中華民族による援助」について感謝の意を表明したのに対し、呉主席も台湾側の支援について「困難なとき、同じ中華民族の骨肉の感情が自然に出た」と返答した。双方は会談を通じて「中華民族」という言葉を10回以上使って共感を深めたという。