ニュース 公益 作成日:2018年6月13日_記事番号:T00077592
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は11日、台湾電力(台電、TPC)林口火力発電所(新北市林口区)で行った、人工知能(AI)技術を活用したボイラーの燃焼調整システム改良を通じて、最大で年間約1億円のコストを削減できることが実証されたと発表した。
TPC林口火力発電所(MHPSリリースより)
林口火力発電所はMHPSが出力80万キロワット(kW)石炭焚き超臨界圧火力発電設備のボイラーと蒸気タービンをそれぞれ3基ずつ納入しており、2号機までが商業運転中だ。
燃焼調整は排ガス特性、燃焼バランス、蒸気温度特性、ボイラー効率などのプロセス最適化を行うもので、林口火力発電所では多様な炭種に対応した燃焼調整機能のプログラム化を実現。さらに、AIシステムにボイラー効率や補機動力など経済性に関わるプロセス値の変化を追加学習させ、同システムが提案するパラメーターを実行することで経済性改善効果を得るに至ったという。
MHPSは、ボイラーの運転コストや保守管理コストなど発電コストの最適化、不適合の予兆と早期検知などを可能にするAIシステムの開発に取り組んでおり、同システムを日本や海外の電力会社に提供することを目指している。
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