ニュース 社会 作成日:2018年6月13日_記事番号:T00077597
内政部では現行の身分証(IDカード)が発行されてから10年が経過したことを機に、デザイン刷新作業を進めており、今年2月には特設サイトを開設してデザイン案を一般公募。4月中旬より、応募された案に対する人気投票や専門家の審査を経てこのほど、新身分証のデザインが決まった。しかし人気投票で10万票近く集めた案もある中、決定案はわずか46票しか獲得しておらず、選考過程に問題があるとの声も上がっている。
人気賞の『嶼民在地』(左)と設計賞の『形(SHAPE)』(右)のデザインを手に選考理由を説明する花次長。『嶼民在地』はやはり「台湾国民身分証」では採用は厳しかった(12日=中央社)
新身分証のデザイン案は2月26日より公募が始まり、募集締め切りの4月13日までに1,000件以上の案が特設サイトを通じて投稿された。同サイトではこれらデザイン案の「展示区」を開設し、同月22日から5月11日にかけてインターネットによる人気投票が行われた。
そしてきのう13日、各賞の受賞作品が発表され、人気投票で他の作品を大きく引き離して最多の9万7,498票を集めた『嶼民在地』に「人気賞」が送られた。しかし、実際に身分証のデザインとして採用される「設計賞」には投票でわずか46票しか獲得できなかった『形(SHAPE)』が選ばれ、これに対しネット上の掲示板では「選考過程がブラックボックス化している」などと批判の声が上がっている。
これを受けて内政部の花敬群次長は、「人気投票は直接的な印象や表現された符号の好き嫌いに左右されるが、(設計賞)の選考には異なる専門的見地からの評価が必要になる」と説明した。
なお『嶼民在地』には「台湾国民身分証」と表記され、「中華民国」の文字やその国旗である青天白日満地紅旗が記載されておらず、「独立派」寄りのデザインとなっていた。
花次長も「身分証には必ず国旗が記載されなければならない」と語っており、『嶼民在地』のデザインを実際の身分証に採用することは難しいとの判断から選に漏れた可能性が高そうだ。
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