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石油製品値上げ、従来型産業で燃料コスト2割上昇


ニュース その他分野 作成日:2008年5月29日_記事番号:T00007761

石油製品値上げ、従来型産業で燃料コスト2割上昇

 
 29日付蘋果日報によると、28日からの石油製品価格値上げを受け、鉄鋼、プラスチック化学、製紙、ガラス・セラミックスなど、製造過程で高温ボイラーを使用し、燃料油の使用量が大きい従来型産業では、エネルギーコストが今後1~2割上昇する見通しだ。

 企業別では台湾電力(台電)、中国鋼鉄(CSC)、台湾玻璃工業(台玻)、奇美実業への影響が大きいとされる。一方、台塑集団(台湾プラスチックグループ)では、グループ内で生産する燃料油が約60万キロリットル(kL)に上るため、影響は比較的小さいとみられる。

 中油幹部によると、今回の燃料油の値上げ幅は23.8%で、従来の1kL当たり1万4,708台湾元から1万8,208元(約6万2,500円)まで上がった。次回の値上げでは25%上昇して2万1,000元を超えるとしている。

 台湾中油が1年間に販売する燃料油は643万kLだ。そのうち台電への供給が220~250万kLで42%、化学工業でも燃料油年間需要が100万kLを超え、16.5%を占める。鉄鋼業などの金属メーカーへの供給は54万5,000kLで8.5%を占める。また、製紙業および食品業も年間需要は20~30万kLとなっている。