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作成日:2008年5月29日_記事番号:T00007762
ガソリン値上げ、公共交通機関利用者が急増
28日から実施されたガソリン価格値上げの影響が、都市交通システム(MRT)や路線バスの利用者増となって直ちに現れた。台北MRTの統計によると、28日(水)6~7時の利用者数は先週水曜日の同時間と比べ延べ1万人増加した。高雄MRT紅線でも同日、1日の利用者が通常の延べ8万人から8万8,000人へと約1割増加した。29日付聯合報が報じた。
昨年以来のガソリン価格上昇を受けて、最近は公共交通機関の利用者が増えている。台北市MRTの1日当たりの利用者は昨年平均の延べ115万人から今年4月は延べ121万人に増えた。
首都客運の李建文総経理によると、台北市の路線バスでも最近利用者が3~5%増加しており、1日の利用者数は延べ160万人から延べ176万人まで増えたという。
また台湾鉄路でも、通勤族の使う磁気カードの定期券利用が昨年同時期に比べ6%増えた。李永生台北駅長は、最近は構内で方角を見失う客や、定期券カードの買い方を訪ねる、新しい利用者とみられる乗客が増えたと話している。
車から切り換えたとみられるバイク利用者も増えており、台北市交通管制工程処によると、台北県市を出入りするバイクの1日当たりの交通量は、2006年の1日延べ7万5,000台から08年は同8万9,000台へと約10%増加しているという。