ニュース 社会 作成日:2018年6月20日_記事番号:T00077698
行政院環境保護署(環保署)が先ごろ、来年7月よりファストフードチェーン店内などで使い捨てのプラスチック製ストローの提供を禁止するとの方針を示したことを受け、市民の間で「不便になる」などと懸念する声が上がったため、蘋果日報がこのほど、紙製ストローを使った実証実験を行った。
英国のマクドナルドでは9月からプラスチック製ストローが禁止され、紙製ストローに切り替える(15日=中央社)
蘋果日報が今回の実験に使用したのは1本当たり2台湾元(約7.3円)余りで市販されている紙製ストロー。記者がこれを使って▽コーラ▽アイスティー▽オレンジジュース▽ホット緑茶▽ホット金桔(キンカン)茶──を試飲したところ、どれも問題なく飲むことができた。
その後10分ほどストローを飲料の中に放置したところ、炭酸飲料のコーラやアイス飲料では液体に浸かった部分が柔らかくなることもなく、依然としてスムーズに飲むことができた。一方、ホット飲料では若干、ストローが柔らかくなったものの、飲む際に問題は生じなかった。さらにホット金桔茶の中にストローを放置して8時間が経過しても問題なく飲めたそうだ。
また大学生2人に紙製とプラスチック製ストローの両方で試飲、比較してもらったところ、学生は「紙製は厚みが大きく吸い込む量が少ないと感じたが、飲みやすさに影響はなかった」とコメントした。
環保署のプラスチックストロー禁止令を受けて、専用の太いプラスチック製ストローで飲むのが定番のタピオカミルクティー(パールミルクティー)については「どうやって飲めばよい?」と懸念する声が聞かれたが、紙製のストローで代用できそうだ。
ちなみに同問題をめぐり、環保署関係者が「スプーンを使えばよい」とコメントしたことが市民の反感を呼んだが、この話題がきっかけとなってか、現在、インターネットショップでは金属製の細いストローの先にスプーンが付いた多機能商品が一躍人気となっているという。
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