ニュース 社会 作成日:2018年6月22日_記事番号:T00077747
台湾のベンチャー企業がこのほど、半導体業界で使用される技術を活用し、有害な接着剤を使わない製靴技術を開発。環境に優しい上に低コストと注目を集めている。
靴を手に大気圧プラズマ技術を説明する王経理(21日=中央社)
話題の靴を開発した企業、大気電漿(APプラズマ)の王弘壱経理によると従来、靴の製造では中敷き(インソール)を張り合わせる際に有害な化学物質を含む接着剤が使用されてきたが、同社では大気圧プラズマを利用した技術により、空気を吹き付けるだけで中敷きに表面改質を施すことを可能にしたという。
その後、無害な樹脂を塗布すれば、接着剤を使用せずに靴に張り合わせることが可能となる。さらに同技術を自動化生産設備と組み合わせれば、貼り合わせ工程を大幅にスピード化し、1足当たりの製造コストを約5%削減することができるそうだ。
このため同技術に注目した製靴最大手の宝成国際集団(PCG)がAPプラズマと提携を結んでいる。
APプラズマは今月末、シンガポールで開催されるアジア最大級のスタートアップイベント「エシュロン」に同技術を出展する予定だ。
なお同イベントには科技部を通じて「台湾館」が初めて開設される予定で、APプラズマやURLの短縮技術を開発した皮克看見(PicSee)の他、スマート医療、人工知能(AI)、スマートマニュファクチャリング(スマート製造)などさまざまな分野のスタートアップ9社が参加する。
これをきっかけに今後、台湾から世界の舞台へ羽ばたく新たな企業が誕生するかもしれない。
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