ニュース 電子 作成日:2018年6月25日_記事番号:T00077751
鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は22日開かれた同社の株主総会で、5年以内に工場の生産ラインの8割の人員をロボットに置き換えるとの目標を提示した。中国の労働力不足と、コンシューマーエレクトロニクスの季節変動への対応が目的で、「5年でできなければ、10年かけて実現する」と発言した。23日付工商時報が報じた。
株主に頭を下げる郭董事長(中)。現状の株価水準は悔しいが、長期的な利益に注目してほしいと訴えた(22日=中央社)
郭董事長はまた、ハイテク産業の構造とビジネスモデルに大きな変化が起きており、今後5年が同社の転換にとって非常に重要との認識を示した上で、この5年は後継者問題を考慮せず、引き続き自身がグループを率いるとの考えを示した。
郭董事長は一方、昨年の売上高が目標に届かなかったことを株主に謝罪した。同社の昨年連結売上高は4兆7,070億台湾元(約17兆円)で過去最高を更新したものの、成長率は約8%で目標の10%に届かなかった。為替変動が不利に働いた要因はあったが、郭董事長は「未達は未達で弁解の余地はない」と述べた。
一方、同社の昨年純利益は1,387億3,400万元で、前年比6.68%減少した。これについて郭董事長は、研究開発(R&D)費を増やした結果、利益に影響したと説明した。ただ、現在直面する転換期は鴻海にとって拡張期であり、投資の必要性があるとして理解を求めた。
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