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台湾製スチレンモノマー、中国が反ダンピング課税決定


ニュース 石油・化学 作成日:2018年6月25日_記事番号:T00077757

台湾製スチレンモノマー、中国が反ダンピング課税決定

 中国商務部は22日、台湾、韓国、米国から輸入されるスチレンモノマー(SM)に対し、23日より3.8~55.7%の反ダンピング(不当廉売、AD)税を課すと発表した。期間は5年。台湾メーカーへの課税率は台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)が3.8%、同社以外が4.2%で3カ国・地域の中で最も低い。23日付経済日報が報じた。

 韓国はハンファトタル、ロッテケミカル、SK総合化学などが6.2~7.5%。米国はウエストレイク・スチレンが13.7%、▽ライオンデル・ケミカル▽イネオス・スタイロルーション・アメリカ▽アメリカズ・スチレニクス──の3社が13.9%で、それ以外の企業は55.7%だ。

 経済部国際貿易局(国貿局)は中国の措置に対し、台湾から中国に輸出するスチレンモノマー約90億台湾元(約330億円)に影響すると説明。2017年の国・地域別の中国へのスチレンモノマー輸出は、多い順に韓国、サウジアラビア、米国、台湾、クウェートで、このうちサウジアラビアとクウェートは反ダンピング税の適用対象外となったため、その影響には綿密な観察が必要と指摘した。