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米航路の値下げ・減便、陽明海運は計画なし


ニュース 運輸 作成日:2018年6月25日_記事番号:T00077764

米航路の値下げ・減便、陽明海運は計画なし

 米国が7月6日から中国からの特定の輸入品に25%の追加関税を課すと発表したことを受け、海運最大手のマースクラインは先週21日に台湾・中国発、米国向け航路の運賃を約20%引き下げ、翌22日にMSCとの「2Mアライアンス」が今週から華東・華南~米西海岸航路に投入する船舶1隻を5週間欠航すると顧客に通知した。陽明海運(ヤンミン・マリン・トランスポート)は、米国航路のスポット運賃は6月中旬にやや下落したが、取扱貨物量は目立って減少していないため、現時点では航路の運航を調整する計画はないと表明した。25日付工商時報が報じた。

 アジア~米西海岸航路の所要日数は約12日で、今週船積みする貨物は米国の対中制裁関税の対象となる見通しだ。一部荷主は出荷を1カ月遅らせるか出荷量を減らして対応する方針で、▽長栄海運(エバーグリーン・マリン)▽仏CMA CGM▽中国遠洋運輸集団(COSCO、コスコ)▽香港・東方海外貨櫃航運(OOCL)──から成る「オーシャン・アライアンス」は週2便で運航していた華南~米西海岸航路を今週から週1便に減便する。

 陽明海運が加盟する「ザ・アライアンス」は対策を打ち出していない。